Coda コーダ あいのうた

2022年1月公開作品

父、母、兄、みんな耳が聞こえない家族で育った、唯一耳が聞こえる妹、ルビーが主人公のお話です。

家族の中で唯一耳が聞こえるルビーは、家業の漁を手伝い、港でもどこでも家族の手話通訳をしながら育ちます。

そんな個性的な家族の中で成長してきたため学校では話し方がおかしいとからかわれたり、手話のまねごとをされてからかわれたりと悲しい思いをしながら学校生活を送っていました。

そしてそんな環境で育った彼女が唯一大好きだったことは、「歌うこと」。

ルビーが音楽に目覚め、音楽の道に進むため家族の理解を得るまでの軌跡を描いた作品でした。



しょっぱなからルビーのお父さんが下ネタを随分飛ばしていて、なんだこの父さん・・・。と思っていたらちょっとした伏線だったとわかったときには、あぁ、それでこれだけ下ネタ飛ばしていたわけかぁって思いました。

主人公の両親はなかなかファンキーでありました。

ルビーは高校で勇気を出して合唱部に入部し、そこで出会った合唱部の先生にマイルズくんとデュエットをするよう言われます。

ある日、ルビーの家で二人っきりで練習していた時、向かい合わせだとなんだか気恥ずかしいから背中合わせで歌おうか、と言って背中合わせになって練習するシーンが印象的でした。

背中合わせっていってもぴったり背中をくっつけて向かい合わせよりある意味なんだか近くない?

いやーキュンとしちゃうよなぁ、ホホホって思っていたらここで下ネタ父さんの伏線が見事回収されたため、おー・・・そうなるのねって思いました。

合唱部の先生の指導方法も面白くて「子犬になる(小刻みに息をハッハッハッと吐く練習)」とか「だんだん大型犬へ!(ハッハッハッハッとだんだん息の吐き方を大きくする)」とかやっていて、私もゴスペルをやっているので、ずっと前にいつもと違うクワイヤのワークショップに行ったとき「ライオンになる(ガオー!)」とか「オオカミの遠吠え(ワオーン!)」とかやったなぁって、思い出したりしました。

外国でもそういう動物になってみよう的な発声練習するんですね。



その合唱部の先生はルビーに歌の才能を感じ、音大に進むのはどうかと勧めます。

ただ問題は、耳が聞こえないためにルビーの音楽の才能をなかなか理解できなかったり、音楽の道に進むことを許すと家族の大切な通訳を失うことになり、ましてや、漁で新事業を展開し始めている大事な時期に唯一の頼りであるルビーが居なくなってしまっては・・・。

そんな家族を説得することです。

それでも高校の音楽発表会に家族は足を運んでくれます。

そこで周りのみんなの反応を肌で感じて「もしかして、本当にうちのルビーには歌の才能があるのではないか?」と家族に感じさせるシーンはジーンとくるものがありました。

無音の時間。

あれは何秒くらいあったんだろう。

「耳が聞こえない状態で音楽会を観るとこういう風に感じるんだ・・・。」ってことを体感できました。

歌詞がわからない。

音も聞こえない。

わかるのは目で見ている風景だけっていうのはああいう感じなんだなぁって。

それでも周りのみんなの笑顔や、音楽に感動して泣いている姿。

そういうところから音楽の素晴らしさは感じることはできる。

だけどなんだかちょっとやっぱりなにか足りないんだよなぁ。

っと感じさせたところで。

クライマックスの音大のお受験「Both Sides Now」の歌唱シーンへとつながる訳ですが、粋な演出に泣いてしまいました。

「そう、そうだよ。足りなかったのはこれだ!」と思いました。

歌詞です。

ルビーは高校の音楽発表会の後、お父さんに「どんな歌を歌っていたんだ、どんなことを歌っていた?」って聞かれるシーンがあるのですが名門音楽大学の受験の場でそれを体現した姿に感動しました。



受験した結果、いろいろあって恋人となったデュエットの相手マイルズくんとは遠く離れることになるし、新事業を展開させている家族とも離れることになる。

マイルズくんとはどうなるんだろうなぁ・・・。

映画じゃなくても高校時代の恋人と結婚する人結構いるから、案外うまくいくんでしょうか。

やっぱ、生活環境変わると別れちゃんでしょうかねぇ。

ルビーが居ない新生活が家族にはとても心細いだろうし、劇中でよくお金がないと夫婦喧嘩していたので通訳を雇うこともなかなか難しいだろうと想像してしまうけれど、兄ちゃんが飲み屋の女の子とイチャイチャ仲良くしていたし、その子はお兄ちゃんの家族の事情も理解していて手話を少しづつ覚えている様子。

その子がどうか家業に協力的でありますように。



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