カムカムエヴリバディ

2021年11月1日~2022年4月8日放送作品

3人のヒロインで3世代、100年間を描くという画期的な作品でした。

このドラマと言えば私の中では、なんといっても上白石萌音さん演じる安子のお父さんが亡くなるシーンが物凄く印象に残っていて、未だに心掴まれたままです。

あのシーンは悲しくてやりきれないのだけど本当に秀逸でした。

本編終了後、朝ドラ受けのあさイチメンバーもシュンとしてしまって、アナウンサーの方が泣いてしまい、IKKOさんが「ま~ぼ~ろ~し~!」って笑いで救ったあの伝説の・・・。

まさに「ま~ぼ~ろ~し~!」なんだものほんと、あさイチのスタジオにIKKOさんいたのホント奇跡だ。

このお父さんにまつわるエピソードの中では、戦時中のごたごたした中で一生懸命おはぎを売って生計を立て直して頑張ろうとしていた中、おはぎだったかお金だったかを盗んだ男の子に、ただ怒ったり叱ったりするんじゃなくておはぎをたくさん持たせて商売というもののなんたるかを教えたシーンも印象に残っていて、結構私の中で甲本雅裕さん演じる安子の父・金太さんは大きな存在でした。

このドラマの中では「たちばなのあんこ」が3世代100年一貫して受け継がれてついて回ってくるのですが、その大元はこの亡くなったお父さんの「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」っていう呪文みたいなのがベースなんだよなぁ。

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私は音楽も好きなので、るい編のジャズ色が強い時代もおしゃれでとても楽しかったです。

るいが住み込みで働いていたクリーニング屋のおっちゃんとおばちゃんが暖かくて楽しくて好きでした。

安子(上白石萌音さん)とその娘のるい(深津絵里さん)は、るいが小さい頃に生き別れてしまうので安子の出番は突然終わって、るい編になるのですが、るいの時代はその娘となるひなた(川栄李奈さん)の時代にもかかってくるので、ヒロインが2人いて、かわるがわる話が紡がれている状態になっていたので結局るいの時代は長かったですよね。

ひなた編になると、時代劇・映画村が舞台になってくるのですがこれもまた私が興味のある世界観で、とても楽しかったです。

松重豊さん演じる伴虚無蔵が味があって、ひとりだけ違う世界を生きているような雰囲気が面白かったです。

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なんだかんだいろいろあったるいと錠一郎は紆余曲折ありつつも結局朝ドラ的にうまくいって結婚したけれど、その娘のひなたと文ちゃんはすんなりうまくいかなくてそこがまたよかったです。

安子(母・上白石萌音さん)→るい(娘・深津絵里さん)→ひなた(孫・川栄李奈さん)と時代が流れていく中で、安子編の人物たちはるいが若き日に岡山を出て以来全く出てこなくなり、ひなた編になったときに突然30年ぶりくらいに岡山を訪ねる機会が出てきて、当然登場人物はみんな年を重ねた状態となっており、るいの叔父である勇ちゃん役は村上虹郎さん→目黒祐樹さんへ、その妻である雪枝さん役は岡田結実さん→多岐川裕美さんへとキャストの配役がガラッと変わるのですが、年上になってからの配役が違和感なくすべて私的にはかっちりハマっていたのでよかったです。

もちろん年を重ねてから現れた安子の配役も本当に素晴らしかったです。

配役の転換という面で見ると、私のように配役に納得がいけば安子編が変に絡んでこずに一旦ぶっつりと何十年も切れるというのはとても効果的な演出だったように思います。

そんななかで、安子編からひなた編まで年を重ねてからの役も自らが演じていた濱田岳さん。

だから三太役は濱田岳さんだったんだろうなと思いました。

濱田岳さんって、とある設定の中でと限定すればたとえ幼稚園児であってもしっくりきそうだし、今回のようにおじいさんをやってもしっくりくるし、すごいですよねぇ。

終わってみれば100年の内真ん中世代である、るいの人生については一番丁寧に描かれていたように思います。

もうちょっと安子とひなたのエピソードが見たかったなぁ。

安子があんな派手な格好であの仕事を得るに至った経緯とか。

ひなたがアメリカで活躍するようになった経緯とか、もっと知りたかった。

BSとかでスピンオフやったりするんだろうか。

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最終回で、登場人物みんなのその後を語ってくれたのは種明かしみたいで面白かったし、ドラマを観ながらいつ絡んでくるのかずーっと楽しみにしていた「金太が商売を教えたおはぎの男の子」のその後も結構しっかりと語られていたので嬉しかったです。

実は、るいの結婚相手は「おはぎの男と子」なのではないかとるい編が始まったときに密かに思っていたし、いつ「おはぎの子」が絡んでくるのかとワクワクしていたのに、結婚したのは楽屋裏やジャズ喫茶で空き瓶を吹いていたほうの子だった。「おはぎの子」はいったいどこでどうしているんだろうという思いをずっと抱えていたので、立派におはぎ屋さんになっていたことが分かってきちんと消化できた気分でした。

安子とひなたの話をもっと観たい!という願望はありつつも、100年3世代という長きにわたって時代を駆け抜けた感覚は心地よく、気になっていた伏線もすべて回収され、最終回を観終わった今はとてもさわやかな気分です。

とにかくドラマ見てたら頻繁に回転焼き、もしくは大判焼き、いやいや今川焼?ここは回転焼き・・・というべきか、とにかくあんな感じのあんめぇあんこが入った菓子が無性に食べたくなった。



KAPPEI カッペイ

ドライブ・マイ・カー

SING(日本語吹き替え版)

SING ネクストステージ(日本語吹き替え版)

リメンバー・ミー(日本語吹き替え版)

ドリーム・プラン

 

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